2012年1月4日水曜日

2011フィンランド その6 旅の楽しみ




今回は、旅行の中での楽しみである食事等を中心に書いていきます。

ロヴァニエミにて宿泊したホテル

スキャンディック ホテル ロヴァニエミ

http://www.scandichotels.com/Hotels/Countries/Finland/Rovaniemi/Hotels/Scandic-Rovaniemi/
北ヨーロッパ等に160カ所に展開するスウェーデンが本社のホテル。
ロヴァニエミの中心部の交差点の角にあります。

交差点から見たホテル
左の庇が出ているところが、サウナのバルコニー

このホテルのバイキング朝食

朝食は1階のレストランにて
置かれている食品はヨーロッパスタイルとしては多岐にわたり、クオリティは高いと感じました。
シリアル、パン、チーズ、ヨーグルト等の種類が多かったです。
子供たちが、大人と同じものをおいしそうに行儀よく食べているのが実に気持ちがいい。某国でははしゃぎまわったり、好き嫌いを言っている子供が目につくことが多いですけどね。


バイキングの始まりはハム、ソーセージですね。
他に湯煎のサーバーにベーコンや、卵料理ももちろんあります。

シリアル各種。ヨーグルトにいろいろかけましょう。

レトロなトースター

ついつい取りすぎますよね。自制自制と思いながら。
黒パンにチーズが合うなー。


フィンランドは楊枝文化。平べったい楊枝が置いてあることが多い。


サウナ

スキャンディック ホテル ロヴァニエミには最上階にサウナがありました。滞在中は2日とも入りました。但し、22:00で終わりなので入浴時間に気をつけないと。まず初日。入っていくと、脱衣場とシャワーブースと、サウナ。入り方の作法がわからないので、人の振りを見て見習おうと思っていましたが、ちょうどだれもいない。紙が置いてある??どうやらこれをお尻の下に敷くのですね。脱衣場の棚と思ったのは後で見ると、靴置きでした。着衣はここでは壁のフックにかけるようです。
サウナはかなり温度が高く、乾燥しています。中のバケツに水が張ってあり、それを柄杓で汲んでそこらじゅうにかけるとようやく湿り気が来ますが、それがまた暑い。すぐに汗だくです。
オランダ人の若者の一団が酔っぱらって入ってきました。サウナがお気に入りで、ロヴァニエミによく遊びに来るそうです。サウナで汗だくになるほど身体を熱くした後、素っ裸で氷点下のテラスに走り出て、真下の交差点で信号を待っている女性陣に奇声を発して腰を振って大騒ぎ大喜び。爆笑であります。海外でも裸になって喋るというのは、やっぱり銭湯の乗りです。なんか楽しげ。むっつりした人も、やたらしゃべる人も、いろいろです。
フィンランドには、サウナコンテストがあって、何年か前には出場者が死んだそうです。如何に長く入れるか競うというのですから、命がけだし、そんな危険なことを大まじめにやるのは凄いですね。日本ではありえないでしょう。

サウナの写真は無いですって、あたりまえか。

ロヴァニエミでのディナー


Restaurant Nili
http://www.nili.fi/EN/home.html
ラップランドの郷土料理の店
トナカイ肉の煮込みを食べてみました。
想像していたような豪快なものではなく、素朴な家庭料理です。
おいしいが、ご馳走というものでもないかな。。

Restaurant NILI



トナカイの角のシャンディア

食事は黒パンを好きなだけ食べなさい。
ちょっと前菜 黒パンが実においしい。
きのこのスープ
実に体が温まります。たっぷり。

厚切りサーモン。旨い!


トナカイ肉の煮込み 細切れをシンプルに煮てあります。下に敷いてあるマッシュポテトと混ぜて食べる。ベリーソースは見たほど甘くなくむしろ酸味。ピクルスはビタミン摂取には旨くて最適。


ヘルシンキでのホテル

ソコス ホテル プレジデンティ ヘルシンキ

フィンランドの代表的なホテルチェーン
ヘルシンキ市内にも数店展開している。
ここは、市内でもアクセスの良いロケーションに位置しているが、規模の大きなホテルであり、部屋から一歩出るともう都会の中の道を歩いているような緊張感を持たないといけない。
ここでは、サウナにはいかなかった。アットホームな感じを求めるのは無理だと思ったので。



ヘルシンキでのディナー

Sea Horse(タツノオトシゴ)
http://www.seahorse.fi/

Kaptensgatan 11
00140 Helsingfors, Finland

ここは、デザインセンターの切符切りのおばさまに紹介してもらいました。
1934年から、フィンランド料理を出している老舗。
港に近い場所にあり、とても良い雰囲気のレストランでした。

店のHPから写真を借りてきました。タツノオトシゴがトレードマーク

レバーステーキは、たっぷりのハッシュドポテトと食べる。奥は、これまた大きなサーモンステーキ。照明がピンクだったので、発色が悪くなってしまった。

レバーステーキ
狩猟民族は、やはり動物のいろいろな部位をおいしく食べる術を知っているなー。

市場

オールド・マーケットホール
http://www.wanhakauppahalli.com/
1889年からの歴史を誇るフィンランド最古のマーケット。港に面したロケーションに建ち、様々な食材を売っている。中ほどには食事をできるコーナーもあり、港湾の労働者をはじめ、様々な人が朝食やら、昼食やら夕食やら取れるようになっている。
都市を訪れたら、そこの市場に足を運びたい。地元の人が何を食べているかよくわかる。フィンランドはやはり鮭が豊富。トナカイや熊を売っている店もある。野菜や、果物は冬の厳しいこの国では輸入に頼らざるをえないようだ。
波止場に建つ古いマーケット

市場とは思わなかった。

平日ですいていたが、食材は多かった。

肉屋
野菜や果物は輸入品。貴重なビタミン。
海老屋さん

獣の肉の加工品を売ってます。

中のカフェで一休み。立食で、オープンサンド。旨い。


建物の外に、屋台を出して、鮭を売っている。

北の波止場

番外

サルミアッキ
フィンランドの誇る、世界で一番まずい飴と言われるもの。
黒い悪魔とも称される。アンモニア!の香りに浸れる。
癖にはなれない感じ・・


以上フィンランドの旅行記を6回に分けて書いてきました。
いつか、オーロラに再チャレンジしたいです。


2011年12月27日火曜日

2011フィンランド その5 建築探訪2 近代・現代建築とデザインフォーラム

今回は建築探訪の第二回め。アルヴァー・アアルト設計作品以外の近代・現代建築並びにヘルシンキのデザインフォーラムを紹介します。



アルクティクム:北極圏博物館 
http://www.arktikum.fi/
1992年竣工 ロヴァニエミ市 設計:バーチ・ボンデラップ&トラップ・ヴァーデ
アルヴァー・アアルトが都市計画を行ったロヴァニエミに於いて、もう一棟忘れてはならない美しい現代建築があります。それが、このアルクティクムです。
ラップランドの生活習慣、文化並びに歴史等を紹介し展示するために、フィンランド独立75周年の年に建設されました。ロケーションはオウナス川がケミ川に合流する地点の川の畔で、建物の軸は北東方向を向いており、川の土手に埋め込む形で作られています。年間の入場者は100,000人にものぼります。設計を担当したのは、デンマークの建築家グループ。現在のエントランス棟は1997年に増築されました。
建物最大のシンボルは、オウナス川に向かって伸びる全長172mもの長大なガラスの廊下です。我々は薄暮の時間に訪れましたが、規則的に並んだ廊下の照明が幻想的な内装を浮かび上がらせていました。建設資材にラップランドの自然素材が多用されています。床材には近郊で採掘された赤花崗岩が敷かれ、その他ラップランドの松が多く使われています。また、全館統一されたデザインで配置され、空間の重要な要素である椅子は、白樺のフレームにトナカイの皮が貼られています。
この手の企画展示はアップデートが難しいので陳腐化が課題ですが、本館の展示品は手入れが行き届いており楽しめます。それにしても建築が織りなす印象的な空間造形が、極地の生活に思いをはせることに大きく寄与しているのは間違いありません。

アルクティクムの看板 極地で生活する人々

全景写真:アルクティクムのHPから借りてきました。
土手に埋め込まれた様子がよくわかります。
建物を分断して道路が通っていますが、内部からは気になりません。

エントランス棟 右脇には自転車置場

入り口脇は図書室になっています

長い硝子のトンネルは北へ向けて我々を誘う
廊下の両側が展示室になっている。

途中から地階へと空間が広がり、更にスペクタクル

トンネルの突き当りからは川が望める

カモメのオブジェ

赤花崗岩の床材が敷き詰められている

特徴的な椅子

トナカイの皮


ヘルシンキ中央駅
http://www.vr.fi/fi/ (フィンランド鉄道会社VRのHP)
1919年竣工  ヘルシンキ市 設計:エリエル・サーリネン
ヘルシンキからフィンランド各都市への列車やロシア行の国際列車も発着するヘルシンキの玄関口として、多くの人に利用されている。デザインコンペをエリエル・サーリネンが勝ち取り設計を担当した。RC造に花崗岩が貼られ、高さ48.5mの時計塔とランプを持った4体の巨人像が有名。鉄道会社VR社(まさしくJRだな)のシンボルでもある。アールヌーボー様式であり、フィンランドの国民ロマン主義建築の集大成ともいえる。設計者のエリエル・サーリネンは、20世紀半ばのアメリカを代表する建築家エーロ・サーリネンの父親でもある。小生は恥ずかしながら、そのことがわかっていなくて、セントルイスのゲートウェイアーチやTWAターミナルビルで知られるサーリネンが、なぜこのような建物を設計したのだろうと混乱しましたが、父親の仕事だったのですね。納得しました。

さて、肝心のヘルシンキ中央駅についてです。建物の印象としては重厚で、民族的な権威を掻き立てるようなどっしりとした造形です。ロシア統治の暗い時代からフィンランド独立時代を迎えた時期に建設されたので民族の高揚感を表す意味もあったのかもしれません。この時代のエリエル・サーリネンは、日本で言えば内務省大臣官房技士というような役割なのでしょう。重厚なのは良いですが、ヘルシンキのど真ん中に重しがあるようなちょっと重い感覚です。この造形を受け入れていた時代から、大きく変化したシャープなモダニズムの造形を受け入れられるような国民的な感性があるからこそ、ノキアに代表される先端の産業を生み、現在の国力の隆盛を形作っているのかとも想像しました。

正面全景 左右にランプを持った4体の巨人と右奥に時計塔
隣接広場から時計塔を見る


巨人
ディティール ヴォールトに美しい文様が施されている サッシの文様も特徴的
夜景
ホールの高い天井 美しいシャンデリアが吊られている
駅構内の写真 借りてきました ホームの屋根が美しい



(参考写真)セントルイス ゲートウェイアーチ(息子のエーロ・サーリネン設計)
(参考写真)JFK空港 TWAターミナルビル(こちらもエーロ・サーリネン設計)




キアズマ:ヘルシンキ現代美術館
http://www.kiasma.fi/
1998年竣工 ヘルシンキ市 設計:スティーヴン・ホール(米国人)
指名コンペにより、スティーヴン・ホール案が選定された。キアズマとは、交差点や、視神経の交差を意味する「交叉」に由来する。ロケーションはヘルシンキ中央駅、フィンランディア・ホール等のある市内でもまさしく中心街に位置する。あまり関係ないですが、フリージャズの巨匠「山下洋輔」の作品にも「キアズマ」という名曲が有りますね。
我々が訪れたときには、アフリカ現代アートの展示「ars11」が開かれていた。
メタリックな外壁からエントランスを入ると、天井全体がトップライトになった広大な吹き抜け空間があり、大きく弧を描く透明感のある白壁に階上へ登るスロープが取りついていた。天に昇っていくような深度のある空間演出が見事である。その吹抜けの壁面全体を使い、巨大なタペストリーが飾られていた。展示室を巡っていくとそれぞれの形態や採光が異なる室が立体的有機的に連続しており、空間の面白さに浸ることができる。企画展示もまことに刺激的で見事な美術展であった。
また、一階はパブリックスペースとなっており、入館者でなくとも軽食が取れるようになっている。

南面の正面:メタリックとガラス素材を組み合わせた外壁。
東棟、西棟が組み合されており、その真ん中が建物入口。

西棟の1階ガラスの部分がカフェになっている。

北側から見た全景:写真は借りてきました。
先鋭的な形態です。
ヘルシンキ中央駅とそれほど離れていない街区に共存している、そんな街です。

建物を入ってすぐ、広大な空間が現れ、スロープが奥の上空へ誘う。
自然光をふんだんに取り入れている。右はクローク。

上階からスロープを見る。巨大なアフリカンアートのタペストリー。



奥の階段室。更に浮遊感をたのしみながら登っていく。

連続した螺旋階段
  
北側に大きく開いた開口の壁の4階部分には美しい仕掛けがあった。
  
一階のカフェ。透明な椅子の配色が楽しい。

サーモンのオープンサンドを食べた。
企画展示のための美しい小冊子。ナプキンまでデザインを合わせている。

こちらはキッシュ



デザインフォーラム
http://designforum.fi/designforumfinland
ヘルシンキ市
1875年から組織されているデザインフォーラムフィンランドが運営する展示場。デザイン立国たる施設であろうか。港に近い古い建物を利用して、企画展示をするスペースや、販売店がある。3階部分は漫画の展示。フィンランドはムーミンを生んだ国。漫画も見るべきものが多い。
企画展示はシモ ヘイッキラ(http://www.periferiadesign.fi)の家具の展示であった。マリメッコの店舗デザインも手掛けている作家です。素材、形態、色彩にため息が出ます。


ランプ

古い煉瓦造りの建物の地下が、見事な現代デザイン展示場
美しき寝椅子の数々


赤い椅子に似合う服を着たいです。




ヘルシンキ市内 再生された町並み
ヨーロッパの街並みでいつも思うのは古い建物を利用する巧みさであります。ここヘルシンキもそれは例外ではありません。比較的古い建物の少ない街だとはご紹介しましたが、やはり石造りの重厚な建物は数多く存在し、それが街の景観を独特なものにしています。
目抜き通りにあるそれらの古い建物は内装が丁寧にリニューアルされ、先端の商業施設として機能しています。以前これらの建物はどのような利用をされていたのか、また再利用する際のフィンランドの建築法規や、法律改正の歴史などは調べてはいないので、技術論等のハードルの高さは知るところではありませんが、再生された建物は見事に景観に溶け込んでいて、この町を魅力ある都市にしています。


目抜き通り「エスプラナデ」に面する商業ビル
足回りには、ブランドショップが入る。

レストラン

小物ショップが入っている。

アーリッカもビルの色彩に合わせて看板を掲出している。

ビル全体が先進の商業ビルとして利用されている。
建物を新しく作る必要は無いと納得する。

ライティングの巧みさ

工事中の仮囲いも街の景観ですから

水鳥達

クリスマス前のディスプレイ

歩道が広くて、歩きやすい



建築探訪はこれにて終了
次回は旅の楽しみなどを書いてみます。