2011年12月11日日曜日

2011フィンランド その2 サンタクロース村とオーロラ体験

今回は、旅行の目的である、「サンタクロースの故郷を訪れてみる」と「オーロラを体験する」について書いていきます。目的は果たせたのでありましょうか?!(以下記載時間は現地時間)

何処に行くか
今回の旅行では、まずフィンランドに行くことにして、時期的にオーロラ体験が急浮上しました。それでは何処に行ったらよいのでしょう?フィンランドで冬季にオーロラを見るアクティビティを催行している場所はいくつかあって、それぞれ特色を出しています。もちろんなるべく北に行った方が良いのでしょうが、旅行期間が短くて他にも見たいという我々の欲張りを満たすのは何処か。我々はロヴァニエミを選択しました。ロヴァニエミにはいくつかの現代建築の秀作があり、近郊にサンタクロース村があります。オーロラを見る(北緯65度以北が良いと言われているようです)には南限に近い場所ではありますが、北極線(約北緯66度)上の都市といってもよく、冬季のアクティビティは豊富なのです。

ロヴァニエミ
成田正午発のフィンランドエアーA330はいきなりロシア上空へ向かい、その飛行時間のほとんどをシベリア大地の上空通過に費やします。地球儀で見ると球体上の最短路を行っています。首都ヘルシンキ ヴァンター空港に同日の15:20着。(飛行時間約10時間)ヴァンター空港でフィンランドエアー国内便に乗り継ぎ、1時間強で、ロヴァニエミ空港に17:35に到着。ヘルシンキでの乗り継ぎは約1時間。手荷物検査と入国審査の長蛇の列で時間を取られ、広い空港を駆けずり回りました。搭乗を促す呼び出しを食らいつつ、乗り継ぎました。まあ効率が良いので良しとしましょう。ロヴァニエミ着陸時に機外モニターを見て思ったのは、フィンランドの空港滑走路は暗いなーと。日本の滑走路は上空から夜景で見ると、絶対に降りる場所を間違るな!とばかりにビッカビッカに光っていますが、このロヴァニエミや、ヘルシンキでさえも申し訳程度の誘導灯しかありません。慣れたパイロットでないと降りられないのではないかなー。まして凍結してるしなーと感心していました。まあ、日本の場合、周りが明るすぎるのでしょうね。降りたら早速荷物受取場所で北の動物たちがぬいぐるみ姿で出迎えてくれました。

ロヴァニエミ オフィシャルウェブサイト
http://www.rovaniemi.fi/Intro.iw3


 
空港内にスノーモービルも展示:はしゃいでるね!

ロヴァニエミ市内へ
空港から市内まではエアポートバスで15分程度。こじんまりした都市ですが、フィンランド人建築家アルバー・アアルトが都市計画を行い、彼の設計した建築作品も数多く存在し、整然とした市街地で構成されています。建物は10階以上のものは無いように見えました。第二次大戦中にナチスドイツ軍に徹底的に破壊された歴史があり、結果古い建物は少なく、アアルトは最初から都市計画を行ったのですね。

AALTOが設計したロヴァニエミのTown Plan トナカイの顔になっています。トナカイの目のところは、サッカー場。FC Santa Claus のホームスタジアムです。(名前がさすがです!)
フィンランドのサッカーシーズンは春に始まり10月で終わり。冬季は雪でできないのですね。秋から始まることの多い、他の欧州リーグとは違う。
FC Santa Claus のHP
ロヴァニエミにはフィンランドリーグ1部のRovaniemen Palloseura もあります。


ロヴァニエミのもうひとつの話題としては、世界最北のマクドナルドがあるということです。我々が投宿したスカンディックホテルの目の前にそれはありました。メニューに黒パンのハンバーガーがあったりして日本とは少し品揃えが違うようですが、まあ文化的にはいつものマックです。市街地にあるレストランの中でも特に今風の若者が多い気がしました。店員もマニュアル通りなのでしょうが、トロいし。(とおじさん丸出し)

これが、現在世界最北のマクドナルド

メニュー写してみました

ホテルのエレベーターホールから

サンタクロース村
ロヴァニエミの郊外8kmほどのところにサンタクロースホリディビレッジ(以下「サンタ村」)という観光施設があり、路線バスで行けます。ここは、北極線(Arctic Circle)の線上に作られた施設で、オフィシャルサイトには「フィンランドラップランド州政府公認」と出ています。

市内バス停から路線バス サンタ村まで3.7€/1人

針葉樹の森の中をバスは疾走する。

何故サンタはここに?
サンタクロースは世界的な有名人ですから、どれが元祖か本家か難しいですね。このサンタ村の根拠としては、1925年にアメリカの新聞が「サンタはフィンランドのラップランド出身」という説を記載し、1927年にフィンランド国営放送がサンタ村から更に北へ300キロほど行った「耳の山」という場所を「サンタの住所と宣言」したのが所以とのこと。まあ、多くの人が納得できれば良いのではないでしょうか。ここサンタ村には、サンタオフィス、サンタ郵便局があり、クリスマス用にサンタ村の消印の押された手紙を届けてもらうように投函することができます。ためしに自分あてにハガキを出してみたら、12月12日(Greeting Card の時期ですね)に到着しました。またサンタと並んで写真が撮れるアトラクションがあります。サンタは「耳の山」から毎日300kmの道のりをオフィスまで通っているのだとか。お疲れ様です。過去のサンタとの記念撮影が壁に貼ってありましたが、元F1ドライバーの「ミカ・ハッキネン」や、中国の次期指導者とされる「習近平」もいました。あんがいミーハーですね。我々家族も、撮影してもらいました。サンタ(役の人)はすごい大男で、手のひらのでかさにびっくりしました。大きな人を選んでいるのかな。

サンタ村のHP本国版と、日本語版です。



サンタクロースポストオフィス

サンタ像。やっぱり冬だね。

ショップ・レストラン

看板は、ここが北極線(Arctic Circle)だ!と言っています。

敷地内をよぎる上のケーブルが、北極線の位置を表しています。
北緯66度32分35秒です。

北極線から世界各都市への距離 東京まで、7,340km

ショッピングモールの様子

iittala のアウトレットショップです。食器好きな人は目の毒。
marimekko のファクトリーショップもありました。


オーロラ体験
さて、オーロラです。我々のロヴァニエミ滞在は2日間しかありません。現地天気予報は、両日とも曇り。。。。はたして。

1日目
到着した日はホテルのレストランで夕食を軽くとって、足慣らしに近くのケミ川畔まで、もしやオーロラが見れないか!と出てみました。が、あいにくの曇り空。街明かりは多少あるものの、夜空は充分暗いのですが、星が見えないくらいの曇りなので、オーロラは望むべくもありません。寒々とホテルに戻りました。明日に期待。

ケミ川に架かる橋

カッコいい写真借りてきました

2日目の夜は、現地のツアーを日本からネットで予約していきました。受け付けられたよ!とFAXが国際電話を通じて来てカードで支払い完了。夜間4時間のアクティビティ。催行会社はラップランド ウェルカム社といいます。

http://www.laplandwelcome.fi/In_English/Lapland_Welcome_Ltd.iw3

今回の旅行の山場です!約束の21:00にホテルのロビー待っていると、大男が迎えに来ました。名前をマッティさんと言います。寡黙なフィンランド人のおじさん。今夜の参加者は我々3人だけのようです。曇り空だけれど、山の上に上ると風が来て雲が晴れるかもしれない、と言ってくれました。早速VWワゴンに乗り込んで近くの彼らのオフィスへ。そこで繋ぎのスキーウェアー風の防寒着に着替え(洋服のうえからはいちゃいます。自分の上着はズタ袋に入れて持参)長靴風の防寒靴に履き替えて、いざ出発!ロヴァニエミからほぼ西の方向に幹線路を走り出しました。約50kmくらい離れた場所へ。街を離れるとすぐに家の灯りはとぎれとぎれになり、途中から山に向かう道に入り、まったく人家の無いところをひた走ります。更に「山に入っていくよー」と言って、原生林に分け入って走ります。それでも道は快適な舗装路です。約1時間後についたのは森林の中に立つこの会社の現地ステーションでした。そこで懐中電灯などを借りて、小高い山に登ります。15分程度鼻をつままれてもわからないような真っ暗な中を、登って歩いて、息が切れて暑くなってきた頃に小さな小屋に到着し、ここが目的地。

山中のオーロラビューポイントに到着!
早速マッティは小屋の中で薪を燃やし始めました。我々は小屋の前の丸太の上に座って空を見上げます。しばらくすると目が慣れてきて、人口の光が全くない空間を体験しているのだと自覚しました。今年は雪が少ないとかで針葉樹に雪が積もらずに黒々見えます。寝転がるように真上を見ると視界を取り囲むように黒い針葉樹の先端が天を刺し、真上の空がぼんやり明るい。実は北極圏の冬の暮らしには雪が必須。雪明りがとても重要なのです。木々に雪が積もっていたらもっと明るいはずです。雪は暮らしの大きな役割を担っているようです。今年は雪がまだ少なく暗いとのこと。もう少ししたら銀世界になるのでしょう。
それにしても残念ながら今夜も曇り空で星は見えません。はるか遠くの夜空の雲が光っているように見えたのは、50kmも離れたロヴァニエミの町の明かりが雲に反射しているものなのです。それくらい周りは何も光が無い。動物の鳴き声がしますが、それは近くで飼われている犬だと。オオカミはとてもシャイでとてもじゃないがこんなところでは遭遇しないよ。熊は寝ているし、安全だよと説明されて一安心。気温は-5℃程度。寒くは感じなかったですが、曇り空が残念。マッティは申し訳なさそうにしていましたが、お天気には勝てません。
小屋の中で待ってみようとたき火を囲み、ソーセージを木の枝に串刺して直焼!ポットに入れてきたコーヒーを振る舞ってくれました。これはまいった。旨かった。オーロラの原理など教えてくれたり、彼が持っている別荘の話をしてくれたりとても楽しかったのですが、待っても待っても雲は晴れません。雲の上にはおそらくオーロラが舞っているのだろうに。残念。でも漆黒の闇夜という得難い体験ができました。マッティは好きなだけ居て良いよと言ってくれたのですが、夜も更けました。あきらめてホテルに引き返します。オーロラはまた来る時の楽しみにとっておきましょう。

小屋のたき火の前で。右がマッティさん

たき火で直焼きにしたソーセージは旨かった!着ているのが借りた防寒服

マッティが説明してくれたオーロラの原理図 下の絵の左側の巨大な赤い玉が太陽で、太陽風が右端の小さな地球に降り注ぐ。太陽風は地球の磁力で曲がり、北極南極の極地に天から降ってくる形になります。上のは地球の拡大図。その時に大気中にある原子と太陽風がぶつかって発色する。大気にはその高度によってさまざまな物質があり、それぞれ発色が違うのでいろいろな色彩になる、ということです。

こんな風に見えたら自慢したのになー


それでは、第2回はこのへんで。まだ続きます。



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